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安野モヨコ 「さくらん」 全1
安野さんの描く和装美人はほんっと色っぽいね。
腰や首の傾け方や、指先の繊細さが見事。

序盤しか出てこないが、玉菊屋一の売れっ子花魁、庄ひ姉さんが印象的です。
女郎になんかなりたくないと言う主人公のトメキ(後、きよ葉)に「お前のような
田舎ゴボウには逆立ちしたって無理じゃ」と言い放つ。その言葉のせいで結局
トメキに「花魁になってみせる」と言わせてしまう庄ひ姉さんの手練手管。
すっかり罠にはまってしまったわけですね。

気になるのが「わっち」「ありんす。」「~じゃわいなあ。」などの吉原言葉(とは一概に
いえないけど)が、現代語とごっちゃに使われているところ。
禿(かむろ。はげではない)が「泣きんしたー」とか言う場面、違和感ないだろか。
実際こういうものだったのか。安野モヨコがわざと効果的に使っているのか。

最終話の「すぼけ○ら」は二、三度目に読むとツボに入ったわ。そんなデカ文字で。

あとさ、表紙に「庵野百世」って印があるよ。本名?

あ、全然ストーリーの本流に触れてない!まいいや3点
by nanako_6150 | 2006-04-09 20:47 | 作者名 あ行 25件
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