ストーリー、絵、演出、装丁、どの角度から切ってもパーフェクトなかっこよさ。
映画も素晴らしいんだけど、やはり凝縮されすぎているからね。大友克洋の深遠なる 脳内ワールドの真髄はこちら。もう、3巻末のアキラの力によるネオ東京の崩壊シーン。 執拗なまでに描き込まれたビルの美しさに唖然とするよ、変態的に美しいよ。 どのコマをとってもドラマチック。金賞とれます。 映画とは違ったり、全く出てこなかった設定もコミックスのおいしさ。 鉄雄のガールフレンドだったカオリは、コミックスでは大東京帝国を治める鉄雄様の 生贄(?)だし。3巻で活躍するミヤコ様(この人も映画ではちょい役の教祖様だったな) の手下の超能力娘、サカキ・モズ・ミキは映画には出てこなかったけど、ミヤコの為に 忠実に働いてはかなく散っていく彼女たちにわりと泣かされる。 アキラや鉄雄、ナンバーズが超人的であるからこそ、金田・ケイの人間らしい生命力が 光って見える。 何もかも手に入れようとして全てを壊してしまう人間の性を根底に描いた作品だと思う。 とゆーことで「風の谷のナウシカ」と合わせて召し上がると更に絶品?5点!!
by nanako_6150
| 2006-05-21 11:54
| 作者名 あ行 25件
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