小畑健/大場つぐみ「DEATH NOTE」 全12
少年漫画にあるまじき凶悪主人公が引き起こす
本格推理サスペンス。コメディーとしても秀逸。

このマンガについてまず語りたいことは、アレだ。
主人公、夜神月の見事な悪役っぷり。
最初は犯罪者を裁くだけだったのにね、Lに疑われて
FBI捜査官から尾行を受けてると知ってからの殺しっぷり。
容赦なさすぎて怖いよー。
一度デスノートを手放してから、ただの正義感の強いIQ200青年に
戻ってしまい、目キラキラさせて捜査してたんだが、
ノートを再度手にしたときのギャップがヤバイ!
もう、すごい形相だよ。
目ん玉ひっくり返ってるよ!
「計画通り」ニヤリ。
あーウケる。ライトはやっぱこうでなくっちゃと思いました。おい。

次いで、小畑健大先生のアートワーク。
変態?(失礼!!!)
と思うくらいのリアリティー。
(そいえば私は本当にすごいと思った人を変体扱いしている)
ヒカルの碁のときもそうだったけど、小物へのこだわりが尋常じゃないよね。
ボールペンとか、Macとかコーヒーカップとか。
とにかく、リアリティーにあふれる描写で死神ファンタジーを描くから
サスペンスとしても成立しているのだなーと思う。
にしてもほんと、神の域に達しているとか安易な表現を使いたくなるくらい
すごい。

ま、このマンガの見所であるデスノートという条件を使った頭脳戦と
正義の定義についての論争なんかは、岡田斗司夫氏が自身のブログとかで
語ってるしね。そっち見よ。

デスノでキャラ萌えもナンだけど、奈南川はいい男だよね、5点!!

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そして、06年7月、12巻にて完結。

ネタバレなので読んでない人は読みひかえて下さいね。

うん、面白かった!ニアとの最終決戦、トラップのひっくりかえし合いにでは
文字量の多さに苦笑したが、ニアとメロ、二人の力で「L」に捕まえることの
できなかったキラを捕らえた、という結末は納得。そしてライトを殺すのが
リュークというのも、そうでなくちゃ、という感じだしね。
死者には天国も地獄もない。そのセリフに恐怖するライトはデスノートを使う
覚悟ができてはいなかった。
キラのいなくなった世の中でまた悪が横行し、キラをまだ信望する人々が
清らかに見える、アイロニーに満ちたラストに深く感銘を受けた。
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by nanako_6150 | 2006-07-10 00:58 | 作者名 あ行 25件
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