グノーシスからもらった指輪で、ジュラ紀だとかルネサンスイタリアだとかに
強制タイムスリップさせられてしまった高校生・仁希(女)と友理(男)のお話。 2話目(というか2地目)のイタリア、チェーザレ・ボルジアがおっもしろい! 歴史書としても十分なほどに知識がつめこんであるけど、ちゃんとストーリーとして 泣かせどころもあったり。ルクレツィアが健気で…。 チェーザレのところにダヴィンチがお世話になってたり、教科書では触れない 歴史上の面白さがつまってる。(超余談だけど、「坂の上の雲」の正岡子規と 夏目漱石の友人関係にもはじけさせられた。そこつながってたの!?って) チェーザレは妹のルクレクィアを政略結婚に使いまくって、相手国が反逆を企てそうに なったり利用価値がなくなったと判断すると、なんくせ付けて離婚させたり、 旦那を殺したり(ひどすぎる!)好き放題に利用する。 「ルクレツィアは役に立つからかわいいのです」とかいって浮かべる笑みは 極上サディスティック。けっきょく好きなくせにね。 最終的には頂点から一気に転落。自殺同然の戦死を遂げる。 彼もあの時代に生きて自分の手腕によって国を守ろうとした人のひとりなんですよね。 て川原マンガでそこまではわかんないけど。適当御免。 あと衣装がたまんないよなー、ルクレツィアの胸下切り替えで袖の膨らんだドレス! アルフォンソ君の頭にちょこんとのっけたかぼちゃぼーし! ボルジア卿のフリルのスタンドカラー! いいなー、扮装したい。 つーか、主人公ほんと傍観者だから。友理好きなのにぜんぜん語れなかった。 「世界史の教科書を見るよりこれを読め!リスト」に加える一作!4.5点!
by nanako_6150
| 2006-08-11 13:44
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