岸本斉史「NARUTO」 1~34
この作品の場合、
物語に感動するよりも、岸本先生に感動することが多い。
物語にハラハラするよりも、岸本先生にハラハラすることが多い。
ナルトの成長より、岸本先生の成長が気になってしまう。

そんな作品。

初めのころはセリフのつながりが不自然で、読みにくいなーと
思ってた、正直。テンポも悪い。

白「ボクが物心ついた頃……ある出来事が起きた」
ナルト「…出来事…?一体何が…」
白「……この血…」
ナルト「…血ぃ…?」
白「……………
ナルト「だから…だから何が起きたんだってばよ!?
4巻、ナルトVS白。
白ちゃんじらしすぎ!自分から話題ふっといて!
このやりとりに1ページつかっちゃうんだもんなー。
というかんじで、読んでて演出のイマイチさが目立ちました。
絵は最初からかなりうまいんだけど。

でも単行本にさしこまれてるおまけページを
読んでも分かるように、岸本さんてほんと正直で努力家で。
投稿時代やデビュー前のボツ連発時代に、よいマンガを描くため、
自分の下手さを認めて名作の研究をしたり。
よくここまで晒せるなーと感動する。
だからマンガでいい演出がでてきたりするとマンガに感動するんでなくて、
「いいぞ先生!ステキな手法だ!」と思ってしまうような、
不思議な入り込み方をするようになった。なにさまだい。

今の時点、物語の最高の盛り上がりは26巻のナルトとサスケの対決。
ここは全体的によかったなー。
水上の戦い。波紋によって力の激しさを表現する演出。
ふたりがいがみあっているように見せて、実は互いに共感を抱いて
いたことを回想で見せ、次のページではサスケの手がナルトの肩を
貫いているという衝撃。
サスケの心理をよく表した「オレはお前以上に特別だ」というセリフ。
うーむ、すごいよ、岸本さん。ページを捲る手が止まらないよ。
そして全力の力をぶつけ合ったとき、心の世界でのふたりの2本指の握手
戦いながら、力だけでなく心をぶつけあってきたふたりの、さよならを兼ねた握手。
うまし!

まあ、ここですんごい盛り上がったわりには2部でのふたりの再開は
ちょっと拍子抜けで…。ページ数使った割には(使いすぎたからかも)
あまり感動や衝撃はなかった。
これからサイをどう扱っていくのか、暗部の根やら暁やら、収集していく
ものはたくさんある。もちろんサスケと大蛇丸との決着も。
岸本さん、がんばってください。ものすごい応援してます。

最後にキャラのことをちょっと。
シカマル好きだー!!シカマルの父ちゃんも好きだー!!4点!

ライフログは、1巻の写真がなかったので、好きな表紙の20巻。
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by nanako_6150 | 2006-09-01 14:18 |       か行 22件
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