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CLAMP 「CLAMP学園探偵団」 全3
頭脳明晰、眉目秀麗、加えてフェミニストな学生会役員3人組が
さまざまな女性の悩みを解決する学園コメディ。

CLAMP学園自体の初出は『20面相』で、以後『デュカリオン』や『X』でも
しばしば舞台となるのだけど、この作品時に大層詳細な設定まで
練られたみたいね。明らかに異世界ファンタジーなもの(『聖伝』
『CLOVER』等)以外は全部スピンオフってんだから、
大川女史の世界観のでっかさにはほんと、驚かされるわ。


小等部学生会会長の妹之山残が学園理事長の息子で、日本有数の財閥の
御曹司という設定なんだけど、彼の台詞にひどいのがひとつ。
会計の伊集院玲(『20面相』の主人公)との会話より。
玲「ざっと見積もって10億円です」
残「それなら僕のポケットマネーで十分だ
…なんで昔はここをスルーできたんだろう。
トラウマになるわ。

今読み返してみて一番の萌えポイント(探すな…)は残さんを支える書記の
鷹村蘇芳さんよね。作中の言葉を借りると、「言葉少なに寄り添ってるところがいい」。
光と影ね…。
オスカルに対してのアンドレ。速水真澄に対しての聖唐人。ユーリに対してのオスカー。
まあちょっと最後のは違うんだけど。
とにかく、生真面目で普段会長になんとか業務をさせようと必死なんだけど、
無表情な中にいたわりが見えたり、たまにめっちゃ笑顔になったり
幼稚園児に恋をして赤面してるのが、なかなかそそるな、と。
…え!?最後のまずくない?

この作品はストーリーは単純で特にひねりもないかんじなんだけど、
毎回のサブタイトルが名作映画からとっていたり、カラー絵もそれを意識していたり
けっこうCLAMPの趣味が反映されてるようで面白い。

CLAMP全作品中もっとも金銭感覚が狂う作品。3点。
by nanako_6150 | 2006-11-03 00:35
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