今はなき少女マンガ誌「Amie(アミ)」にて連載された作品。
休刊となってしまったため完結してない。 極細の線と、機械+ゴシックなファッションと建築。 余白の多い不規則なコマ割と小タイトルの多用。 などなど、画期的な手法が作画の面で多様に見られた、かな。 今までなかったことではないんだと思うけど、特に小タイトルの多用に関しては、 単行本になったときに連載の切れ目を意識させないようにするには すごくよい手法よね。もちろん展開切り替えがせわしなくなるから 読者つきはなし気味になる感はいなめなけど。この作品にはよく合ってると思う。 で、ストーリーですが、これ、大枠でとらえるとレイアースに似すぎじゃないかと…。 以下超ネタバレ。 よく分からん任務を与えられて目的も理解せず(もしくは誤解して)到達点を目指し、 任務の達成とともに悲しい事実を知りることになる。 あの、エメロード姫が実はああだったというのと、似てるよねえ。 CLOVERの和彦とスウもまさにそんなんなんですよ。 で結局本人は「願いをかなえてくれてありがとう」的に散っていって 残された人は茫然自失…。いやあ、救われねえ。 まあ、そんなのは大人の穿った読み方ですね!!だめねホント。 分かってるよ。この作品について語るところは別にちゃんとあるよね。 たぶん「幸せになりたいと願うことは好きな人の幸せを願うこと」とかを 織葉の章では言いたいんだと思うし、「人に受け入れられたいのであれば 自分を受け入れなくてはいけない」ということを藍の章ではテーマにしてると思う。 ということで魔法=孤独・閉鎖の、ファンタジーにしては無機質な世界観の中で、逆に 人とのつながりを浮き彫りにしようという試みなのかなと推測します。 とかなんとか分かったよーなことを書いたけどねッ、ほんとの要点はもう 全然違うところに見出してるからわたし!もっと単純なポイントだから! 藍ちゃんがかわいーんだよォーーー! 黒髪ッ!うざ髪ッ!細身ッ!(ちゃんと肩幅はあり)。物腰やわらか知性的! 銀月よりも早く老人になり間違いなく早く寿命を迎えてしまうというのが …ああ、切ないなあ。 はい、以上。CLAMP全作品中もっとも丸ペン消費率が高そうな作品!3.5点!
by nanako_6150
| 2006-12-12 12:55
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