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かわぐかいじ 「沈黙の艦隊」 全32巻
この劇画調の絵や潜水艦ものという要素で倦厭して
未読の方、いらっしゃいましたら即、考えを改めて読むべし。

個人的な愛を語るけど、もー本当に好きだな!!
マンガベスト10選べって言われたら「それはできん!!」て言いながらも
「まあ『沈黙の~』はまず入るけどー」と付け足しそう。
それほど、すばらしいマンガ。

簡単なあらすじ。
日本と米国が秘密裏に共同開発した原子力潜水艦「シーバット」。
米艦隊所属であったシーバットが航海中、突然暴走しだした。
艦長の海江田以下乗組員は自艦を独立国「やまと」と宣言。
海江田の意図は核廃絶の方法を自らの航海によって示すことだった。
決断を迫られた日本、世界がようやく本当の世界平和を模索しだす。

全32巻のどこをとってもクライマックスというほど、名シーン名セリフのオンパレード。
ありふれた表現などひとつもない。海江田の天才っぷりを演出する戦略や
神がかったセリフを生み出すかわぐちかいじが天才だ。
全てを抜粋することはムリなのでオーラス、NY港にやまとが入港して海江田が上陸し、
国連で演説する28巻以降から名セリフを勝手にチョイス。

と思ったけど、原作読んでないと不明な上、長くなること必至なのでそれはmoreで書こう。

潜水艦バトルもめちゃくちゃおもしろい。「ソナーに感!」とか「惰性で潜行」とか
「きさま」(?)とか使ってみたくなる語録がいっぱい。
海からの視点で政治に興味を持たせる傑作、5点!!

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by nanako_6150 | 2006-07-06 03:24 |       か行 22件
奥浩哉 「GANTZ」 1~19
奇妙なテンポ、異様な設定、執拗なエロ。

まだ謎が全然収集されてない段階なので、あんまり説明くさいこと書くのやめよ。
連載中でアレだけど、この作品の一番の盛り上がりは6巻~10巻かと!

6巻てのは仏像編がはじまるところなんだけど、それまでダメダメだった玄野が
GANTZの世界で戦いという居場所を見つけてしまい、増長していくのよね。
しかし、自分の驕りのせいで仲間が死に、ようやく自分にとって本当に大事だった
ものに気付く。
ひとり生き残った玄野は無気力に生活を続けていたけど、罰ゲームで付き合うことになった
地味な女子・小島といつしか心を通わせるようになり、こんどこそ大事なものを護ろうと
決意をする。

10巻ラストで、小島が幻想だったという夢を見て涙を流す玄野が本当に切なくて、
目が覚めてほっとしてまた泣く彼につられて泣きました。
「もう、俺は ひとりじゃない…」
いままで弟への劣等感を抱えて生きてきた彼は、ずっと人から認められたいと
思い続けていた。GANZの戦いのなかで一度はそれを得たが、結局それは
歪んだ優越感しか生まなかった。小島に愛されることでようやく解放されて、
「生きたい」と強く思うようになったわけですね。いい話だなあ。

ま、そこからいろいろあり、小島死んじゃうし、弟が敵だし、黒スーツ集団だしで
今現在どこで話に決着つけるか、まるで見えん!締め方によっては傑作たりえると
思うんだけど。

CGを駆使した精密な描写、迫力があるのに静止画のような妙な戦闘シーン、
リアルすぎてテンポの悪いセリフまわし、巨乳など、おさえたいポイントはさまざま。

結局説明くさいレビューになったけど、あんま深く考えずに読むことを薦める、4点!
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by nanako_6150 | 2006-05-30 23:41 | 作者名 あ行 25件
岩明均 「ヘウレーカ」 全1
ローマとカルタゴの戦い、それに巻き込まれていくシラクサの人々の物語。

といわれてピンと来る人がどれだけいるかしら。塩野七生愛読者なら無問題かな。
でも全く倦厭する必要ございませんよ。そこは岩明先生、しっかりとした人間描写で、
決して歴史を追うだけの俯瞰マンガにゃなっていませんから。

この作品は岩明さんの描く天才の多様さも楽しめる。
主人公のダミッポス(へんな名前)はスパルタからの移民だが軟弱系。
争いを好まないが、恋人の釈放を賭けたローマ軍との戦いでは、知恵と女を使い
見事撃退する。まさに外柔内剛。
あと天才といえばアルキメデス大先生。シラクサの有名な発明家。
作中ではもう70過ぎの老人の為、チャーミングにボケているんだけど、この
奔放さとそれに似つかわしくない残虐な発明品のギャップが怖い。
超高速で飛んでくる巨石で攻撃されるローマ軍の見開きページ、「ひいぃ」だよまじ。
しかし、アルキメデス先生は言うわけです、
「わしの設置した防備もいつかは打ち破られ 敵がなだれこんでこよう。
そして恨みを込めた刃でわしを切り刻む…当然のことじゃ!」
こんな覚悟のある発明家を描ける岩明均がすごい。

現在連載中のヒストリエに向けて予感と期待を抱かせる秀作、3.5点。
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by nanako_6150 | 2006-05-13 12:09 | 作者名 あ行 25件
岩明均 「寄生獣」 全10
あーこれも大好きだ。

人間の体内に侵入して脳をのっとり、人間を食料として生きる寄生生物がいたとします。
泉新一の体に進入した寄生生物は、脳にたどり着けず、新一の右手に宿りました。
人間の思考を保ったまま、寄生生物の驚異的な力を持つ稀有な存在となった新一は、
各地でミンチ事件を引き起こしている寄生生物と対峙してゆくことになります。
はたして、彼らは人間を滅ぼすために自然から送り込まれた使者なのでしょうか。

なーんつて、妙な語り口ではじめてみたことに意味はない。
これもまじめに感想書くと、長くてねぶたい文章になりそだ!
Moreにかきます。

ミギーとの別れ、再会に感涙なしに読めない。
ハリウッドで映画化するとか聞いたけどうそでしょ!?見ないよ。5点!!

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by nanako_6150 | 2006-05-10 23:42 | 作者名 あ行 25件
井上雄彦 「リアル」 1~5
あまり多くは語りますまい。浅い読みだとなんか失礼になりそうだもの。

野宮にとってのバスケができる高校という場所、
戸川にとっての走るための脚、
高橋にとっての他人よりすぐれているべき身体、

心のよりどころとしているものを失ったときに、ほうり出される現実と
向き合って戦う人達を描いた作品。
私は涙は出ないんだけど、胸の奥がどすーんてなります。

一年に一巻しか出ないのが待ちきれないほど好きなマンガ。
誰にでも薦めたい度5点




あと、「あひるの空」の千秋くんて、野宮のアフロ時と……似ているよねえ。自粛。
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by nanako_6150 | 2006-04-23 22:34 | 作者名 あ行 25件
井上雄彦 「バガボンド」 1~23
吉川栄治の「宮本武蔵」を原作とした人気漫画ですね、って説明いらないか。

私、スラムダンクでは一部思い入れやキャラ萌え(あ、恥ずかし)でワーワー
言っとりましたけど、これはもう違う次元でポカーンとしちゃう。
隅から隅までどこをとっても完璧で、アシスタント使ってないいんじゃないかと
思うくらい(真相誰か知ってたらおしえて)、全てのコマが井上色。木とか土とか
土に溜まってる雨水とかまで。
芸術作品。

ストーリーやキャラクターの上手さは、どこまで吉川原作に忠実なのか私知らないので
井上さんを褒めたりできないけど、武蔵も小次郎も本当にこういう人物だったのじゃ
ないかと思わせる説得力がある。物語に足がついている感じがする。
おつうとジイさまキャラのかわいさはちょっとあざとい気もするんだけど…まあ好みの
問題かもな。

そーいや、ずいぶん前に(15,6巻が出た頃かな)、友人♂とバガボンド談義をしていて
「又八が、武蔵ら歴史上のスーパーヒーローと現代を結ぶキーパーソンなんだよね。
プロフェッショナルに憧れるし友人が先を行くと焦るけど、実際に行動に移せず失敗に弱い、
現代男性を表現しているんだなあ」とかなんとか、テキトーなことをえらそうに語ったら
「こらーっ」てゆわれました。

苦情は受け付けません。昔のことだから。

完結するのが楽しみなような惜しいような、4.5点!
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by nanako_6150 | 2006-04-18 20:55 | 作者名 あ行 25件
石川雅之 「もやしもん」 1~3
本屋に並びだしたときからずーっと気になってはいたんだよね。
分からんタイトルと、ぼんやりグリーンの表紙に「大豆インク使用」のオビ。
内容がまったく想像できん…!
この一見やるきなさ気な我が道路線ポーズに惹かれ、ついに購入してしまった次第。

内容はというと、すごい着眼点だなあ!と。
菌マンガって!
もやしって種麹のことか。

でも酒やら発酵食品やらインフルエンザやら、切り口はたくさんあるし身近なので
大変良いところに目をつけたと思う。とにかくこのマンガの肝というか成立している要因は
主人公の沢木が細菌を肉眼で見ることができる、という設定。
彼にかかると乳酸菌も丸に点目の愛嬌あるキャラクターに変貌します。
(日本産L・ヨグルティだとちょんまげがつきます) 
日本酒の製造法など、仕組みはおもしろいけどマンガで解説するにはねむたい
講義も、この手法のおかげで大変分かりやすいよ!
「かもすぞ」ってなんか使ってみたくなるしね。

にしてもこれ、最初は「農大物語」だったんだよね…。第二回にしてタイトル変更。
五話目でロゴデザイン変わってるし。
あと、1巻のラストに載ってる2巻の予告、結局全然かすってないよ。
ゆるい!!

さてさて、まだ物語は種を蒔いた段階です。
結城蛍はどこへ行ったのか、樹先生は沢木で何をたくらんでいるのか、
遥院生と美里はどうにかなるのか、なんで女子らにボンテージを着せるのか!(イブニング
の意向ですか?石川さん)

あー楽しみ、はやく最新巻読みたいな。4.5点!
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by nanako_6150 | 2006-04-13 23:09 | 作者名 あ行 25件
安野モヨコ 「働きマン」 1~3
世界一売れる雑誌作るという野望をもつ女性編集者を軸に、社会で戦う働きマンの葛藤と
生きざまを描く作品。
↑なーんてね、このブログでは作品解説みたいなことはせず私の好きなポイントだけ
語るつもりだったけど、このマンガに関しては。自分が勤め出したことで実感するけど
読者に仕事の悩みがあるとすれば、このマンガの登場人物の誰かしらに当てはまる
んじゃないかな。
そういったものを、超人的な才能やらで解決(かわぐちかいじマンの主人公みたいに)する
わけでなく、おしつぶされてダメになってしまうでもなく、なんとか折り合いをつけて
やっていくってとこがリアルで好きだわ。

私が特に共感するのは一巻の「あやまりマン」ね。
主人公松方弘子の彼氏は、自分の希望とは違う仕事を任されていてる。一生懸命やっている
つもりでも人からはテキトーと見られ、そのたびに気のない謝罪をしている。
突然人事異動を命じられ希望部署につけることが決まったが、そのとたん、今の仕事に
悩んでばかりで100%の力でやってこなかった自分に後悔する。
という話。
っても、あたしは別に必要以上にはあやまりませんけどね。
仕事してて辛いなあと思うのは単に体力的に、とか会社の体質と合わない、とか
人間関係とかいろいろあるとは思う。
けど一番は、もっとやれたかもしれないことを、後から思って後悔すること、なのかも。

といういたってまじめな感想を書かせる安野さんの筆力に3.5点
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by nanako_6150 | 2006-04-08 01:11 | 作者名 あ行 25件
吾妻ひでお 「失踪日記」 1
その昔、ギャグ、SF、ロリコン等多岐にわたるジャンルで一世風靡した著者が
89年に突如失踪してからを描くエッセイコミック。つっても私このマンガで
吾妻ひでおを知りました。なんかなー、おたくっぽくデビュー当時の作品を
ウンチクしたかったが。とりあえず五十音順で書き始めたけど、吾妻さんって
かなりイレギュラーだよ、あたしのコレクションの中で。

でもこの作品の素晴らしさは私でも分かるよ!この殺伐とした内容を描くのには
これしかないっていう最適なスタイルを選んでると思う。
神の目線?とにかく「それ笑い事じゃないよー」ってことを淡々と囲み文字で
締めちゃうのが気持ちいい。
余計なセリフはなくてどれもリズムが良い。
「恐ろしい恐ろしい恐ろしいからね」(←アル中時、作者)ってセリフ、なんか頭から
離れないんだよねー。

ずいぶんあたりさわりのないレビューになったわ。思い入れないの?でも4点
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by nanako_6150 | 2006-04-05 23:41 | 作者名 あ行 25件