少年漫画にあるまじき凶悪主人公が引き起こす
本格推理サスペンス。コメディーとしても秀逸。 このマンガについてまず語りたいことは、アレだ。 主人公、夜神月の見事な悪役っぷり。 最初は犯罪者を裁くだけだったのにね、Lに疑われて FBI捜査官から尾行を受けてると知ってからの殺しっぷり。 容赦なさすぎて怖いよー。 一度デスノートを手放してから、ただの正義感の強いIQ200青年に 戻ってしまい、目キラキラさせて捜査してたんだが、 ノートを再度手にしたときのギャップがヤバイ! もう、すごい形相だよ。 目ん玉ひっくり返ってるよ! 「計画通り」ニヤリ。 あーウケる。ライトはやっぱこうでなくっちゃと思いました。おい。 次いで、小畑健大先生のアートワーク。 変態?(失礼!!!) と思うくらいのリアリティー。 (そいえば私は本当にすごいと思った人を変体扱いしている) ヒカルの碁のときもそうだったけど、小物へのこだわりが尋常じゃないよね。 ボールペンとか、Macとかコーヒーカップとか。 とにかく、リアリティーにあふれる描写で死神ファンタジーを描くから サスペンスとしても成立しているのだなーと思う。 にしてもほんと、神の域に達しているとか安易な表現を使いたくなるくらい すごい。 ま、このマンガの見所であるデスノートという条件を使った頭脳戦と 正義の定義についての論争なんかは、岡田斗司夫氏が自身のブログとかで 語ってるしね。そっち見よ。 デスノでキャラ萌えもナンだけど、奈南川はいい男だよね、5点!! ----------------------------------------------------------------------- そして、06年7月、12巻にて完結。 ネタバレなので読んでない人は読みひかえて下さいね。 うん、面白かった!ニアとの最終決戦、トラップのひっくりかえし合いにでは 文字量の多さに苦笑したが、ニアとメロ、二人の力で「L」に捕まえることの できなかったキラを捕らえた、という結末は納得。そしてライトを殺すのが リュークというのも、そうでなくちゃ、という感じだしね。 死者には天国も地獄もない。そのセリフに恐怖するライトはデスノートを使う 覚悟ができてはいなかった。 キラのいなくなった世の中でまた悪が横行し、キラをまだ信望する人々が 清らかに見える、アイロニーに満ちたラストに深く感銘を受けた。
by nanako_6150
| 2006-07-10 00:58
| 作者名 あ行 25件
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