まだまだつづくよ川原マンガ。
いやー、飛竜はかわいいな~。 「美貌の果実」のぶどうの精『精さん』と同じく、この「中国の壺」の飛竜は 川原ローファンタジーの「見守る人(精)」。 何をするでもなく主人公のまわりを漂って、生意気いったり説教したり。 でも寂しいときに傍にいてくれて、一番心配してくれる。 あれ、どことなく藤原佐為じゃん! この1冊はタイプの違う歴史ものが2作。 遣唐使としてやってきた日本人を死なせてしまい、「穴があったら入りたい」という 願いを聞きとげられて、壺の精になってしまった中国人・飛竜とその日本人の 子孫のおはなし「中国の壺」。 江戸中期のお殿様と奔放なお姫様の日常と、ちょっとしたマツタケ事件を描いた 「殿様は空のお城に住んでいる」。(主人公男女2人に最終的に子供ができている という川原作品では珍しい展開。ほんのひとコマだけど) 他はシリアス殺人事件ものと…、あ!囲碁マンガ入ってる! ほら~(?)やっぱり佐為つながりだ~! 実はラストに収録されているエッセイマンガ「追憶は春雨じゃ」が一番好き。3.5点。
by nanako_6150
| 2006-08-09 02:43
| か行 22件
|
ファン申請 |
||